*人生はニャンとかなる!*高杉晋作編
イギリスとの戦争に敗れた長州藩は、講和大使として高杉晋作を選びました。
交渉の場に現れたイギリスのクーパー提督は、山口県の南端にある「彦島」を
租借したいと言いましたが、高杉は烈火のごとく怒りました。
高杉はその2年前に上海で西洋の租借地の様子を見ていたからです。
「犬と中国人入るべからず」と書かれた立て看板を見て、このままだと日本も
いずれこうなってしまうと危機感を募らせていました。
彼は場合によっては相手を斬り、自分も自害するほどの覚悟で交渉に臨んでいた
といいます。
彼の気迫に圧されたクーパー提督は彦島の租借をあきらめましたが、もしこのと
き高杉が「NO」を突き付けなければ、今日の日本の近代化は無かったとまでいわ
れています。
皆と仲良くする「和」を大切にする私達ですが、大切なものを守るためには、
「NO」の姿勢を貫くことも必要です。
きっぱりと、心の底から発した「NO」という言葉は、相手に合わせて、まして
や面倒を避けるためについ言ってしまった「YES」に比べたら、はるかに価値の
ある言葉です。
・・なかなか怖くて言えないものですが、何が大切なのかを考え時には「NO」
も必要ですね。
マナー講座<勉強会資料より> 担当 FH
2014.11.06